日本の不動産は、今後、劇的に変わっていくなと思います。
コロナをきっかけに新しい考え方が誕生
コロナウィルス感染拡大によって、住まいの考え方が変わりました。今まで見向きもされなかかった、バブル時代に建てられた、リゾートマンション(100万しないもの)が飛ぶように売れました。
在宅ワークという、新しい働きかたは、子育て世代には歓迎され、快適な自宅を求めて、移住する人、「二拠点居住」を選択する人も出てきました。「平屋」の注文住宅が2021年をピークに人気を博しています。
住宅価格高騰で家が買えない!?
そんな中、ウクライナとロシアの戦争が起こり、半導体を始め、原材料不足が日本だけでなく、世界中で起こりました。材料費は高騰。住宅価格が、上昇してしまいました。これに加え、世界の投資家が年初の円安を機に、首都圏や大阪などのマンションを次々に購入。そのため、都内のマンション価格は「億越え」になり、もはや居住用で考えている人たちには手が届かないものになりつつあります。
そのために、
・都内で物件を購入できるのは、パワーカップル
・中間所得層以下は建売や中古住宅購入または賃貸
と2極化しているようです。
いっぽうで、大相続時代やってきて、空き家はどんどん増えています。
需給バランスが完全に崩れています。
日本はもはや熱帯地域?既存の住まいでは不合理に
昔の日本の住宅は、隙間風が通る仕組みになっていて、風を起こることで涼しさを感じ取れていました。昔の夏は、暑いといっても30度前後。40年前は、今よりも10度くらい低かったかなと思います。
しかし、現在の夏は、40度の声をきくようになり、入ってくる風は「熱風」に。また、外は花粉やPM2.5 などの、汚れた空気となり、住宅は外気を採り入れないものが主流に。機密性の高いものが主流になりました。窓ガラスは二重になり、音や熱、明るさまでも遮断できる製品が次々と開発され、年々高性能になっています。空気の流れは人間が管理。以前のような自然の空気をありのまま採り入れるシステムの住宅ではなくなりました。
今後の住宅の主流とは
では、今後、住宅はどんなスタイルになっていくのでしょうか。そのヒントの1つとして3Dプリンター住宅というものがあります。すでに販売も開始されているこの住宅。構造は、鉄骨造+鉄筋コンクリート造。躯体を3Dプリンターで出力、屋根はデジタルデータを元にCNCカッターで造形します。そのために、48時間以内に施工完了。住宅の販売価格は500万前後。しかも、歯磨きのチューブのようにコンクリートを絞り出してつくるそうで、断熱材が不要のタイプもあるようです(必要なものもあり)。つまり
・建材不足
・人手不足
・住宅高騰
の問題をクリアできる要素を持っている住宅が近年登場したのです。
これは、今後の住宅の在り方を変えていくきっかけとなる画期的なものだと思います。今後、このような住宅が主流になるのではと私は予想。みなさん、どう思われますか?
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